動物の病気は、人へ感染するものがいくつかあります。その病気は、ズーノーシス(人獣共通感染症)と呼ばれています。
そのいくつかの病気や、原因や予防といったことをご紹介します。
この記事の目次一覧
猫から人に感染する理由
どんな病気でも、感染する理由・原因というのがあります。
その理由を大きく分けて4つにしてみました。
細菌感染
1つ目が、最も多いとされる、細菌感染です。
これは、接触によるものが多いです。また、あちこちにあります。
空気中の菌や、トイレ周りの菌、口の中の菌など、様々な細菌が潜んでいます。
多くの場合は傷口からの感染が多いので、傷が多い時あまり触れないようにしたり、傷つけられないように注意しましょう。
虫からの感染
2つ目が虫からの感染です。
放し飼いをしている方に多く見られます。外にいる虫や、ダニ・ノミなどの虫から間接的に感染します。
また、虫は動いて生活しているため、他にもいろんな病気を持っている可能性が高いです。
ネズミも動く感染源です。ネズミを捕まえるのも感染原因になったりします。
そのネズミを触ったりすると感染したり、撫でただけですが、ダニに刺される可能性もあります。
くしゃみ
3つ目がくしゃみです。
実は、猫もくしゃみをします。そのくしゃみから感染する可能性があります。
飛沫感染というものです。でも感染源としては比較的少ないです。
経口感染
4つ目が、経口感染です。
口を通して感染することがあります。
要因としては、猫とのキスや、なめたりするような行為をすると、口から感染する可能性が高まります。
特に、放し飼いしている猫には、口を近づけないようにしましょう。
猫が感染する理由
猫から人に感染する原因はわかっていただけたと思います。
では、なぜ猫に病気は感染するのでしょうか。
猫同士の接触
猫の感染で一番多いのが、猫同士の接触によるものです。
病気を持っていた猫から、なんかしらの接触によってほかの猫に感染します。
こうして、自分の猫にいつの間にか感染していることがあります。
遺伝子
人間と同じく遺伝によって、親から子に移り、病気を持っていることも少なくありません。
そのため、親が病気の場合は、産まれた時は検査が必要な時もあります。
ノミ・ダニ・虫
猫の毛の中に、ダニや虫がいたり、猫がした糞に虫が湧いてそこから感染したりします。
虫によっては、痒みや、痛み、最悪の場合失明ということがあります。
単に小さいからといって、軽症で済むわけではありません。
感染する病気の種類
では、本題の人間に感染しやすい主な病気について説明していきます。
猫ひっかき病
バルトネラヘンセラという細菌が、猫にひっかかれた傷から侵入します。
症状
患部の発赤
リンパ節の腫れ
発熱・全身倦怠
関節痛
吐き気
対処法
投薬による治療が多いです。
パスツレラ症
パスツレラ・ムルトシダという菌が、犬や猫の口の中に多くいます。
ひっかいたり、噛まれたりの経皮感染や、キスや同じ食器を使う経口感染といった感染経路がわかっています。
症状
ぜんそく、肺炎、気管支炎
激痛、発赤などがみられます。
対処法
傷口はよく洗いましょう。
投薬による治療が多いです。
カプノサイトファーガ感染症
犬猫の口の中にいる菌、カプノサイトファーガの菌が3つあります。
カニモルサス、カニス、サイノデグミの種類があります。
この菌に感染しても、稀にしか症状がでません。
症状
発熱、倦怠感、腹痛、吐き気、頭痛などがみられます。
対処法
傷口を石けんと流水でよく洗いましょう。
皮膚糸状菌症
ミクロスポルム・カニスという菌に感染し、動物同士の接触や、感染した埃や、毛によって感染します。
通称猫カビとも呼ばれています。
これは、人間にも皮膚に感染し悪さをします。
免疫力が低下したときや梅雨の時期が感染しやすいです。
また、子供にうつりやすい病気でもあります。
症状
顔の頰部分や腕などに赤く丸い発疹
頭部の脱毛症があらわれます。
対処法
手洗いうがいをする。
部屋を清潔にして、猫への感染しないような環境づくりにする。
感染予防策
ここで大切なのが、予防方法です。
猫から人に、猫同士の感染には以下の方法がおすすめです。
手を洗う
飼い主さんは、猫と触れてから、ご飯食べたりする場合や、調理する場合などは、
手に付着した菌を落とすために、必ず手洗いをしましょう。
室内飼いを徹底する
いろんな菌をもちこまないためにも、室内飼いをおすすめします。
放し飼いをしていると、どこから菌をもらってくるかわからなく、リスクが高ままります。
掃除
一緒にいる空間が汚れていると、感染する可能性も高まります。
トイレ掃除や、部屋の掃除を心がけましょう.
予防接種
動物病院で、予防接種をすることで、病気にかかりにくくなります。
種類によって、違う為、よく確認して予防接種を受けましょう。
爪を切る
爪が伸びてると、じゃれている時にひっかかり、そこから感染しやすくなります。
猫同士の喧嘩でも伸びていると危ないので、普段から切っておくようにしましょう。
まとめ
猫から感染する病気は、たくさんあります。
まずは、できることから予防していき、感染を防ぐようにしましょう。
猫も、飼い主さんが病気になることは、望んでないです。
飼い主さん、ネコちゃんも両方健康でいましょう。